偏心基礎の接地圧の算定

公式
この記事でわかること!
  • 偏心基礎及び曲げモーメントを負担する直接基礎の接地圧の算定方法

公式

凡例

  • σ:接地圧
  • N:軸力
  • M:曲げモーメント
  • e:偏心距離(=M/L)
  • L:基礎長さ
  • A:基礎面積
  • α:偏心距離に応じた接地圧の割増率

e=0の場合

  • 偏心していない
  • 基礎が曲げモーメントを負担していない(=地中梁がつながっている)

\[α=1\]

\[σ=α \frac{N}{A}\]

e/L≦1/6の場合

  • 偏心している
  • 基礎が曲げモーメントを負担している(=地中梁がつながっていない)
  • 比較的偏心距離及び曲げモーメントが小さい(=反曲点が基礎フーチングの外)

\[α=1+6 \cdot \frac{e}{L}\]

\[σ_{max}=α \frac{N}{A}\]

\[α’=1-6 \cdot \frac{e}{L}\]

\[σ_{min}=α’ \frac{N}{A}\]

e/L>1/6の場合

  • 偏心している
  • 基礎が曲げモーメントを負担している(=地中梁がつながっていない)
  • 比較的偏心距離及び曲げモーメントが大きい(=反曲点が基礎フーチングの中)

\[α= \frac{2}{3 \ ( \frac{1}{2}- \frac{e}{L})} \]

\[σ=α \frac{N}{A}\]

  • e/L≧1/2の場合は、無次元化されるのでNG
  • e/L>1/6の場合は、終局時の接地圧が厳しい場合が多いので要注意

あとがき

構造設計者が外出するときの必需品である建築構造ポケットブック

2020年に出版された第6版からはなぜか前述の公式が削除されています。

それが原因で2011年に出版された第5版増補のものを使い続けていましたが、これで手放すことができます!

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