【5Gビジネス】を読んで考える。普通のサラリーマンと5G。

Book

5Gビジネス/著者:亀井 卓也

日本では2020年の春に5Gサービスが開始されます。しかし、5Gで具体的に自分の生活にどのように影響するのかを知らない人も多いのではないでしょうか。僕は、通信速度が速くなるのかな?程度の認識しか無い普通のサラリーマンなのですが、周りの人たちより一足早く知識を深めるためにこの本を手に取りました。

移動通信システムの変遷

1G 1981年代:音声通話/携帯電話、アナログ方式 2G 1990年代:メール/デジタル方式、i mode、EZweb 3G 2000年代:プラットフォーム/NTTドコモ FOMA、iPhone 3G 4G 2010年代:大容量コンテンツ/動画配信サービス、モバイルゲーム

書籍に記載されている1〜4Gの変遷を大まかにまとめると大体このようになります。サービスの恩恵を受けていても、言葉として○Gが世に知られ始めたのは3Gからでしょうか。実際のところ、僕はi modeのユーザーでしたが、1Gとか2Gとか世間で言われていたのことを全く知りません。

3G〜4Gの頃も今思い返せばサービスが変わっていたんだなと思いますが、当時はなんとなく通信速度が速くなるのかなという認識でした。この本を読んで4Gから5Gにかけてはしっかりと理解していこうと思っています。

ちなみにNTTドコモのサイトでは5Gについて以下のように紹介されています。

第5世代を意味する5G。5Gの進化を交通手段で例えると、クルマでの移動が飛行機になったようなもの。より速く、より多くの荷物を最短距離で運べるようになったのです。5Gが始まると、今よりタイムラグがなくなり、さらに多くの通信ができ、身の回りのいろいろなものがインターネットにつなげられるようになるんです。

引用:NTTドコモ https://www.nttdocomo.co.jp/special_contents/5g/about5g/

僕が5Gに期待すること

第2章 5Gが変える生活  1. スマートフォンの革新  2. エンターテイメントに新たな体験をもたらす  3. 「コネクテッドカー」への革新  4. 医療・介護現場での変化  5. 認証とパーソナライズの革新  6. スマートシティからソサエティ5.0へ  7. スマートフォンの次に来るもの

5Gが変える生活として7つ挙げられています。5はタイトルだけでは何のことかわかりづらいですが「キャッシュレス」について記載されています。スマートフォン関連などと共に比較的リアルタイムで自分の生活に影響する内容ですが、僕には2の中で紹介されている「xRには5Gが特に有効」というところが目にとまりました。

「xR」には5Gが特に有効/スマートフォンやタブレット以上に高速大容量通信が求められるのがVR(Virtual Reality:仮想現実)やAR(Augmented Reality:拡張現実)等の「xR(VRやARといった技術の総称)」です。

引用:5Gビジネス

著書では文字通りエンターテイメント系について述べられているのですが、これはビジネス社会にも活かせる部分があるのではないかと考えています。現代社会では働き方改革の名の下に労働時間を短縮する方向にありますが、とりわけ移動が多い出張族にとっては難しいものがあります。

労働時間を分析するためにとある2週間の統計をとったところ、僕は労働時間の約20%を移動時間(通勤時間は除く)に費やしていることがわかりました。これは5日間働いた場合、1日は移動だけをしていることを示しているのでその比率の大きさが伺えます。

そこで、出張をしなくても現地に行ったのと同様の効果が得られることを僕はxRに期待しています。電車の中でパソコンを広げて仕事をしているサラリーマンにとって、それが実現すれば朗報ではないでしょうか。

消費者が5Gを求める理由は薄い

1Gから4Gにかけて、それぞれ消費者の需要を次の世代が解決してきました。しかし、現代生活では消費者の通信需要を通信インフラの提供力が超えてしまっており、5Gが普及しない可能性があることがあることが記述されています。

確かに今の僕は5Gで何ができるのか?ということを探っている状況ですので、それを利用して今よりもっと便利な生活を送りたい!という具体的な欲求はありません。必要は発明の母という言葉がありますが、新しい需要を人より先に察知してそれを具体化することで時代を先取りしたいものです。

ちなみに、結局5Gになって大容量通信が可能になっても、現在のように通信量の上限値が決まってしまうようであれば、今とそんなに変わらないのでないか?と思い、それに言及する部分を探しましたが見当たりませんでした。料金体系と共にどのように変化していくのか、今後も世の中の動向をウォッチしていきます。

追伸

明日会社でドヤ顔してやるんだ!と思いましたが、一度読んだだけでは頭に入らない部分があり、僕にとっては難しい本でした。しかし、具体的な身近な例を交えて記載されている部分もあるので、読む前より知識が深まったことは間違いないです。5Gに興味があるかたは一度読んでみてはいかがでしょうか?