【やる気が上がる8つのスイッチ】モチベーションが上がらないサラリーマン

Book
やる気が上がる8つのスイッチ/著者:ハイディ・グラント・ハルバーソン
あなた
2020年の目標は立てたけどやる気が出ない。

なぜかわからないがモチベーションが上がらない。

かめてつ
かめてつです。

2020年は飛躍の年にしよう!
論理的にモチベーションを上げよう!

そんな人に向いている本です。

一時間くらいで読むことができる本です。

本書の目次
  • 序  章 やる気を上げる方法は1つではない
  • 第1章 2つのマインドセット…「証明」を求めるより「成長」を目指そう
  • 第2章 やる気のフォーカス…「獲得」か「回避」かを知って強みにする
  • 第3章 自信は必須の要素
  • 第4章 やる気から見た8つのタイプ
  • 第5章 すべてのタイプに共通する処方箋 

論理的に考えるための3つの軸

証明マインドセットと成長マインドセット

マインドセットとは、考え方の癖、あるいは思考傾向のことです。私たちは次に述べる2つのマインドセットのどちらかを持っています。

引用:やる気が上がる8つのスイッチ

  • 証明マインドセット:すごい人と思われたい
  • 成長マインドセット:すごい人になりたい

本書の中では、モチベーションを高く保つ上で、成長マインドセットのほうが明らかに有利に働くと述べられています。

自己分析による僕の割合は、証明:成長=4:6のようなイメージで拮抗しているので、成長マインドセット多めにシフトしていこうと思います。

獲得フォーカスと回避フォーカス

二人以上の人たちが集まって共通の目標に向かおうというときにはたいてい、そこに至るまでのやり方の違いを言うのが問題になってきます。

引用:やる気が上がる8つのスイッチ

  • 獲得フォーカス:称賛を得たい、リスクに挑戦する、抽象的、スピード
  • 回避フォーカス:批判を回避したい、リスクを避ける、具体的、正確さ

先ほどの「証明」と「成長」の2つのマインドセットとは異なり、どちらか一方のほうが良いということはなく、自分と相手のフォーカスを理解して、それぞれが最高の力を発揮できるようにしていくことが重要と述べられています。

自己分析による僕の割合は、獲得:回避=5:5のようなイメージでイーブンです。良く言えばバランスが取れている、悪く言えばどっちつかず、といったところでしょうか。

自信の有無

自信を持つことが大切だという台詞は聞き飽きたかもしれません。しかしその重要性は何度繰り返しても足らないほどです。
自信は目標を達成するためには必須の要素です。

引用:やる気が上がる8つのスイッチ

ここでの自信とは、「俺様が最高だぜ」的なものではなく、「私にはそれをやり遂げる力がある」と確信しているタイプのものであることが述べられています。

自信と合わせて「よいネガティブ・シンキング」の例が記載されています。一般的に良いとされているポジティブ・シンキングは、状況によっては逆効果の場合もあるようなので要注意です。

あらゆるものに対して自信を持っている人はいないと思いますが、その量を増やしていきたいものですね。


成長マインドセットへのシフト

成長マインドセットの比率を上げるべく、普通のサラリーマンの僕でもできることを紹介します。

成長マインドセットをまず初めに持つようにするということは肥沃な土地に種をまくようなものです。その後のすべての努力を実り豊かな土壌を作ることになるのです。

引用:やる気が上がる8つのスイッチ

「成長」を意識するトリガーワード

本書では次のトリガーワード(引き金になる言葉)が紹介されています。

学び/改善/発展/成長/前進/将来的に

本書に記載されている例を参考に、今の自分だとどうなるか考えてみました。

  • 副業で稼ぎたい → 副業で稼ぐためのスキルを身につけたい
  • ブログの更新頻度を上げたい → ブログのための時間を確保したい
  • みんなに読まれるブログにしたい → みんなに読まれる文章力を学びたい

自分でもしっくりきていませんが、とにかく「証明」が「成長」になっていれば良いようです。

if-thenプランニンング

if-thenプランニングは『やり抜く人の9つの習慣』という本で紹介されている方法です。

if-thenプランニングはとてもシンプルです。基本形は次の通りです。

「①(if)もし、Xだったら、②(then)Yをする」(=If X happens, then I will do Y.)

引用:やり抜く人の9つの習慣

  1. (if) 目標が人に認められたい、人に褒められたいになっていたら、
  2. (then)その目標は、達成することで自分を成長させてくれるかと考える

【やり抜く人の9つの習慣】目標に向けてやり抜きたいサラリーマン

自信を分析するときの習慣

自信を身につけるためには、多くの成功体験を味わうこと、成功と失敗を分析すること等が重要であることが述べられています。

  • コントロール不能要因:優秀だったから、才能があるから、ラッキーだったから
  • コントロール可能要因:準備をしっかりした、うまくいくように計画を立てた、あきらめなかった

成功体験は前者ではなく後者(自分の手の届くところ)によって実現した、ということを習慣化することで自信を高めることができると述べられています。

これは、自分の自信を高めることもさることながら、他人の成功を称える時にも使えそうですね。

あとがき

「3つの軸」から「8つのタイプ」が本書の中で紹介されています。

8つのタイプ
①中二病/②うざいやつ/③臆病者/④退屈な人/⑤やる気の空回り/⑥まじめな見習い/⑦新星/⑧熟練の匠

自己分析によると、本業(建築設計)の場では新星ですが、副業(ブログ)の場だとやる気の空回りです。

いろんな場面でタイプが変わっていくので、やる気を出す(出させる)のは一筋縄ではいかなそうが、論理的思考を好む理系サラリーマンにとっては、実在する人物に合わせて分析してみるのも面白そうと感じました。

本書の後半は、どちらかというと自分のモチベーションよりは、周囲にどう接するかという内容があるので、指導者の方も一度手にとってみてはいかがでしょうか。

【人を動かす】を読む。新米指導者のサラリーマンが考えること。